家を建てるというテーマで描くハートフルコメディア映画「みんなのいえ」

みんなのいえ
三谷幸喜
お酒落なマイホームを夢見る若夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼するまでは良かったが、施工は妻の父親で頑固な大工が行うこととなり、正反対の性格であるふたりは対立を繰り返し、遂には想像を絶するトラブルが夫婦に襲い掛かる。はたして理想の新居は完成するのだろうか?

映画の感想を簡単にまとめてます。

※ネタバレありません。

物語はある夫婦(ココリコ田中・八木亜希子)が友人のデザイナー柳沢(唐沢寿明)へ自分たちの家のデザイン(設計)を頼むところから始まる。さらに父親の岩田長一郎(田中邦衛)へは大工として家を建ててほしいと頼む。柳澤は先生と呼ばれ、岩田長一郎は棟梁と呼ばれる。たまに、岩田長一郎(田中邦衛)が北の国からの五郎に見える(おそらく意図的です)

ちなみに、いわゆる注文住宅の話ではありません。注文住宅といえば注文住宅なんですが、家主の希望は大してありませんので笑

何かにこだわることと同じくらい、他の意見を取り入れる(妥協)することも大切

こだわるが故に衝突も多い。だが、衝突する相手は視点が異なるのだ。それに気づけてこそ、本当の意味でこだわりを体現できると思える。先生と棟梁が繰り広げる衝突の中に日常の意見の相違が重なるような気がした。とはいえ、この二人は家主をほっといて、そもそも目的をおかしなところに設定してますが。

どんなことでも、結局は真剣に向き合ってる人はかっこいい

(詳しく焦点を当てられていないので希望通りか不明ではあるが)家主の希望を叶えるために、自分の家造りに対して真剣に向き合っている先生と棟梁。その真剣さすらコメディタッチに描かれているので、滑稽な部分が三谷監督らしく面白い。ただ、とにかく真剣に向き合ってる人は、簡単には諦めない。どんなにうまくいかなくても、腹が立っても、弱音を吐いても責任を全うしようとする。その姿勢は単純にかっこいいと思った。

何かをつくることは色んな人の想いが詰まってる

これはこの映画の一番強調したいところなのかなと思った。家を建てることを話した取引先までもが、家の進捗がどうなったかと尋ねる。それほどの範囲まで家を建てることを気にかける人がいのだ。直接的に建築に関わっている人、親戚、友人などなど。それぞれがいろんなことを思いながら、家が完成するまでを異なる温度で見ている。だから、家を建てることは自分たちだけのことではないし、周りのことも考えていく必要があるのだと思う。

みんなのいえ
三谷幸喜
お酒落なマイホームを夢見る若夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼するまでは良かったが、施工は妻の父親で頑固な大工が行うこととなり、正反対の性格であるふたりは対立を繰り返し、遂には想像を絶するトラブルが夫婦に襲い掛かる。はたして理想の新居は完成するのだろうか?
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